コラム

【全てわかる!】訪問看護とは?サービス内容や料金制度、事業所選びのポイントなど総まとめ

「訪問看護」について利用対象者やサービス内容、訪問看護のメリット・デメリット、事業所の選び方についてのポイントまでまとめてみました。 自宅で療養したい方に、ぜひ参考にしてみてくださいね。

訪問看護はどんな時に利用するの?

訪問看護とは、看護師が看護を受ける方の家に直接伺い、その方のご病気、障害に対して適切な看護、処置を行い、回復に向けたお手伝いや悪化防止の対処を行うことを言います。


何か病気を担ってしまった時や障害を抱えてしまった時など、自分自身の意思で、思うように動けなくなることは、いつ何時自分の身に降りかかってくるかわかりません。


入院したほうがいいといっても、心休まる自分の家を離れたくない。

自分一人でもやっていきたい、家族に迷惑はかけたくない、そんな時に、手助けとなるのが『訪問看護』です。


自宅での病気療養や医療処置を身近で行ってほしい場合、それに基づいた、一人ひとりに寄り添った関わりをしてほしい場合に利用すると良いでしょう。



利用対象者は?

介護保険の有無に関わらず、赤ちゃんからお年寄りまで、訪問介護を必要としている全ての方に利用していただけます。



スタッフはどんな人?

携わるスタッフは、主治医の指示の元、他介護事業者と連携し、療養上の診察やお世話、補助を行います。看護師、准看護師、助産師、理学療法士、保健師、言語聴覚士、作業療法士など、様々な国家資格を持っています。

訪問看護はどうすれば利用できるの?

訪問看護を利用するには、保険制度から見るとわかりやすく、大きく3つあります。



1:介護保険の対象で利用する


要介護認定を受ける

(受けている):ケアマネージャーへの相談

(受けていない):要介護申請を行う

②主治医から「訪問看護師指示書」を受ける

③訪問看護ステーションと契約する


要介護認定の申請には、市区町村の介護保険窓口や地域包括支援センターに、所定の書類を記入の上、提出します。

居宅介護支援事業所のケアマネージャーや、医療機関のソーシャルワーカーなどに代行してもらうこともできます。

その後、認定調査員が自宅訪問し、聞き取りを行った後、申請、判定、認定、という流れになります。



2:医療保険の対象で利用する


①主治医または訪問看護ステーションへ相談

②主治医から「訪問看護師指示書」を受ける

③訪問看護ステーションと契約する



3: 自費で利用する

①自費の訪問看護事業者へ相談

②主治医から「訪問看護師指示書」を受ける

③訪問看護ステーションと契約する


ただし、自費での訪問介護と、公的な介護保険を併用することも可能です。

 

このように、症状によって利用方法が異なります。

現在の、ご自身の身体状態にあったものを選びましょう。

訪問看護のサービス内容と料金制度は?

訪問看護には、様々なサービスがあり、サービス内容によって料金も異なります。

ここでは主な内容としていくつかご紹介します。



訪問看護のサービス内容

訪問看護のサービスは大きく分けて5種類あります。


1:療養環境の確認、助言

・介護保険サービスなどの手配状況の確認、助言

・ガーゼやオムツなど医療用品の手配

・居室やベッド周りなどの安全確保、採光、換気、空調などの確認、助言

・杖、車イス、介護ベッドなどの福祉用品の手配状況の確認、助言

身辺の環境を整えるための確認、また改善点などの助言を行ってくれます。

 

2:健康状態の観察と療養生活の助言

 ・血圧・体温・呼吸・脈拍のチェック

 ・利用者の状態の観察

 ・食事・運動・休養などへの助言

 健康面でのサポートを行ってくれます。

 

3:病気治療の看護

・薬の服薬指導、確認

・点滴、注射、採血など

医療行為を行ってくれます。

 

4:リハビリテーション

・体調管理

・寝たきり予防の対応、ケア

・日常の動作訓練

リハビリ訓練を行ってくれます。

 

5:精神的なケア

・気分転換の付き添いや、不安に対する声かけ、見守り

・ケアや治療に対する意欲

・ご家族の悩み相談、接し方の指導

 

など、様々なサービスを行っています。利用者の身体的なケアだけでなく、心にも寄り添ったサービスが充実しています。

また、利用者を取り巻く大切なご家族に対する心身のケアも行っており、みんなで利用者を支え合う地盤が整っています。

 


訪問看護の料金・費用

サービスを利用するための料金は、携わってくれるスタッフがどこからやってくるか、によって料金が変わってきます。

 

1:訪問看護ステーションを利用の場合 (利用者負担1割、1回利用の料金

・20分未満 311円

・30分未満 467円

・30分以上1時間未満 816円

・1時間以上1時間30分未満 1,118円


理学療法士、作業療法士、言語聴覚士による訪問の場合のみ料金が変わり、20分以上296円となっています。

 

2:病院または診療所を利用の場合 (利用者負担2割、1回利用の料金)

・20分未満 263円

・30分未満 396円

・30分以上1時間未満 569円

・1時間以上1時間30分未満 836円


訪問看護ステーションを利用するよりも、ややお値段は抑えられています。

 

いずれにしろ、どんな内容でどのような専門技術を持っている人に頼むかによって、料金は変わってきます。

また、利用者負担は、お住いの地域の区分がどこに属しているかによって変わります。住んでいる場所の区分は、一度調べる必要があるでしょう。

【訪問看護とは?】利用するメリット

訪問看護を利用することで、利用者にはたくさんのメリットがあります。

料金はかかるかもしれませんが、そこから得られるものは大きく、生活を潤わせてくれます。



訪問看護のメリット1:専門的なケアを医療従事者から受けられる

私たちが持ち合わせていない知識や方法を、医療従事者を介してたくさん受けることができます。

餅は餅屋、というように、利用者の健康状態や病状にあわせた専門的スキルを受けることは、大きな安心材料となります。



訪問看護のメリット2:通院の負担減

都会で交通の便のいい場所ならともかく、交通機関がそこまで発達していない場所や、そもそも動くことが困難で、通院することが難しい場合、訪問看護はその負担をなくしてくれます。


利用することで、病院や専門施設でしか受けることができなかった専門的なケアも、自宅で受けることが出来ます。



訪問看護のメリット3:利用者本人の負担減

自分の思うように動けない、生活できないということは、想像以上に心身の負担になります。

また、専門知識を持たない、身内や知り合いがケアを行うことで、もっと早い段階で改善したかもしれないであろうことも、悪化する場合もあります。


そんな時に、専門的スキルを持った人と関わることは、利用者にとって安心につながるとともに、様々な人と触れ合うことで、前向きに療養することが出来ます。



訪問看護のメリット4:家族の負担減

病気を患い、思うように動けなかったり、障害を抱えることによって周りの手助けなしでは生活出来なかったりする場合、つらい思いをするのは、利用者ご本人だけでなく、ご家族も同様です。

知らず知らずのうちに溜まってくる心身の負担を、第三者の訪問看護を利用することで和らげることができます。

一人で抱え込まずに、周りと分担して行うことができるので、精神的にもとても楽になります。


たくさんのメリットがある反面、デメリットもあります。

・介護保険料の支給上限がある

・訪問看護を利用までに日数がかかる

・事業所によっては、土日祝日が休み


また、看護は行ってくれますが、訪問介護とは違い、掃除や洗濯、買い物や料理などの日常生活をサポートしてくれるものではありません。


訪問看護と訪問介護、よく似ていますが、内容は大きく異なります。


サービスにはメリットもあれば、デメリットもあります。

どんなサービスを、誰に、どのような形で受けたいのか、そのためにはどれだけの費用をかけることが可能なのか。

何を必要としているのかを明確にした上で、訪問看護サービスを選びましょう。

【訪問看護とは?】業者を選ぶときのポイント

昨今では、様々な業者が訪問看護業界に流入しています。

ニーズにあったサービスを選ぶためにも、業者選びは重要です。

まずは利用する上で、一番譲れないニーズを明確にした上で、業者を選ぶようにしましょう。



ポイント1:エリアで選ぶ

どのエリアに対応しているかが重要です。

自宅により近い業者であれば、有事の際もすぐに対応してくれるでしょうし、すぐに対応してもらえる、という安心に繋がります。


徒歩圏内なのか、乗用車、交通機関を使って何分以内なら許容できるのかに基づいて選びましょう。



ポイント2:対応時間で選ぶ

いざ!という時、営業時間外だと対応してもらうことが出来ません。

信頼できる一人の先生が行う事業もいいですが、いつでも対応してほしい、のであれば24時間体制で、急な病状変化にも対応してくれる、緊急時訪問体制の整った業者を選びましょう。



ポイント3:専門知識面で選ぶ

利用者の方の病状に即した専門的な深い知識を持っている人、様々な病状に対応できる術を知っている人、またはそう言った人材を紹介してくれる人は信頼できます。

どんなケアが得意なのか、しっかりと医療機器を扱うことができるのか、しっかりと相談に乗ってくれて、答えてくれる人が在籍しているのかを見極めるようにしましょう。



ポイント4:在籍スタッフで選ぶ

とにかく関わってくれる人、サポートしてくれる人の人間性にこだわる、という方にはもちろんの事、専門看護師が一定数在籍しているのか、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が在籍しているのか、地域との連携をしっかりとれるスタッフが在籍しているのかも重要です。

 

 業者を選ぶポイントはたくさんあります。

訪問看護は、始まってしまうとなかなか変更したり、止めたりする事は難しくなります。気持ちよくサービスを利用するためにも、譲れない部分を明確にし、ここを利用したい!と思える事業所を、しっかりと選びましょう。

まとめ

訪問看護を利用する、となると料金面の負担であったり、利用しているという後ろめたさを受け入れられなかったり、躊躇してしまう人も多いでしょう。

しかし、訪問看護を利用する事で、双方の心身の負担を減らし、病状の緩和ケアを安定して受ける事が出来ます。利用者もそのご家族の方にも、大きなメリットがあります。


利用するときは料金や場所だけで選ぶのではなく、どんなサービスを利用したいのか、どこに重点を置きたいのかを明確にした上で、選ぶようにしましょう。