コラム

【車椅子レンタルとは】購入よりお得?レンタル方法やメリット・デメリットを徹底調査!

ここでは介護用の車椅子レンタルとはどんなサービスなのか、利用する手順、購入するよりもどこがいいのかなどをまとめています。 市区町村などに申請すれば怪我の時にも使える場合がありますので、覚えておいて損はないサービスです。

車椅子レンタルとは?

車椅子レンタルとは、利用料金を支払うことにより一定期間車椅子を自分の物として扱うことができるサービスのことです。


業者によっては介護保険を利用中の方も利用していない方もレンタル可能であり、ラインナップには自走式、介助式、電動式など一通りのものが揃っています。


クッションやその他付属品も車椅子本体と同時にレンタルできる場合がほとんどで、誰でも気軽に利用できる便利なサービスとなっています。


少子高齢化に伴い、ますます需要が増えるサービスと言えるでしょう。

 

車椅子レンタルを利用するには?(手続き方法)

便利な車椅子レンタルサービスですが、利用するにはどうすればよいのでしょうか?

具体的な手続き方法について見ていきましょう。


大きく分けて、

1:民間企業の車椅子レンタルサービスを利用する

2:自治体によるサービスを利用する

のいずれかになります。

 

まずは民間企業の車椅子レンタルサービスの手続き方法についてです。

 

1:民間企業の車椅子レンタルサービスを利用する

業者や介護保険を利用するか否かによって若干違いが見られますが、業者を決めた後は、初めにレンタルに関しての相談・福祉用具の選定になります。


この時、介護保険の適用を受ける場合は、担当のケアマネージャーにサポートをお願いすることになります。


ケアマネージャーに、専門相談員と共に利用者に適した車椅子を提案してもらうのです。


車椅子以外の福祉用具のほうが合うと判断されることもありますので、彼らの指示に従い最適な用具を用意してもらいましょう。

 

利用する車椅子が決まったら、申し込み・契約に移ります。

介護保険の適用を受けたレンタルの場合、担当のケアマネージャーに連絡します。


さらに、相談員から利用する車椅子の確認、契約内容やレンタル料金についての説明を受けた上で、契約書の作成に入ります。


ここで車椅子を自宅や指定場所へ届けてもらう日時も決定されます。

 

車椅子が届いたら、組み立てを行い、使用上の注意、取り扱い方法などの説明を受け、レンタル開始となります。

(アフターサービスを受けたい場合は業者に連絡してください。)


使用状況や適合状況を確認され、常に適切な状態で使えるようにしてくれます。

故障などの場合も速やかに対応してくれるので安心です。

 

解約したい場合も業者に連絡すればOKです。

指定日解約も即日解約も可能です。

車椅子の引き取りには業者がこちらまで来てくれるので、こちらがどこかに出向く必要はありません。

 

また、介護保険の適用を受けたレンタルの場合は、居宅介護サービス計画の見直しが必要となります。

居宅介護サービス計画による変更の指示がない場合には、介護保険の適用外となりますので、事前に担当のケアマネージャーに相談してください。

 

2:自治体によるサービスを利用する

自治体によって若干手続き方法が異なりますが、概ね以下のような手順を踏むことにより、車椅子レンタルを利用することができます。


ここでは例として千代田区を挙げます。

 初めに注意しておかなければならないのは、自治体の運営による車椅子レンタルサービスは、歩行が困難で一時的に車いすを必要とされる方に貸出しを行うものであるということです。


そのため、これ以外の目的で車椅子レンタルを利用する場合、例えば施設・病院等に入所・入院中に使用するためとしてなどの貸し出しは基本的に受け付けてもらえません。


申請しても無効ですと言われることもあるので、どうしても希望する際には一度相談してみるといいでしょう。

 

具体的な利用方法についてですが、まずは保険証など住所を確認できる書類を持参の上、社会福祉協議会の窓口まで向かってください。

窓口で手続きすれば、その場ですぐに車椅子を借りることができます。


なお、その場ですぐに車椅子に乗ることが困難な場合は、指定日時に指定場所への配達も承っています。


自治体によっては複数の場所で車椅子レンタルサービスを行っている場合がありますので、最寄りのレンタル場所で借りるといいでしょう。

 

配達および回収についてですが、これには前もって申し出ておくことが必要です。


民間企業の車椅子レンタルサービスと異なり、即日解約には対応していません。

日時は業者との調整の上決定されます。


場合によってはこちらの希望に添ってもらえないことを承知しておかなければなりません。

 

車椅子レンタルのメリット・デメリットとは?購入よりも良いの?

車椅子レンタルの利用方法についてはご理解いただけたかと思いますが、そのメリットとデメリットにはどのような点が挙げられるでしょうか。


車椅子レンタルのメリット


メリット1:気軽に身体状態の変化に応じて車椅子を選べる

身体状態の変化で介護度の変更が発生した場合など、使っている車椅子が合わなくなることがあります。


典型例は、自分で漕ぐ自走式から電動車椅子への切り替えが必要になった場合ですね。


車椅子レンタルではなく購入した場合、車椅子が体に合わなくなれば買い換える他なく、時間、体力、費用が多分にかかりますが、車椅子レンタルであれば変更は容易です。

 

メリット2:経済的負担が軽減する

車椅子に限りませんが、物は購入よりレンタルしたほうが費用は安くあがるのは自明の理です。


使用期間に制限は付きますし、借りた状態とコンディションを保ったまま返却しなければならない点は注意しなければなりませんが、コストが低く抑えられるのは大きなメリットであると言えます。

 

車椅子レンタルに関しては、介護保険制度の適用を受けることができる点も見逃せません。

車椅子の購入は介護保険サービスの対象外ですが、レンタルでは対象となっているため、この制度を利用することにより、レンタル料が基本1割負担となります。

 

メリット3:必要な期間だけ手元に置ける

車椅子が不要になった場合、レンタルなら返却するだけで済みます。


購入した場合は、不要になれば売却や廃棄などの手続きをとらなければならず、そのために時間や費用がかかってしまいますが、レンタルならそんな手間がかかることもありません。

 

メリット4:メンテナンスを行いやすい

購入した場合は、故障や何らかのトラブルがあった場合は自ら対応するしかありませんが、車椅子レンタルなら使用期間中のトラブルは借り元である業者が対応してくれるため、安心して車椅子を利用することができます。

 


車椅子レンタルのデメリットとは


デメリット1:長期に渡ってサービスを利用する場合は車椅子を購入するより高額な出費となる恐れがある

初期費用を抑えることができる車椅子レンタルですが、長期利用の場合はその分を上回る費用がかかる可能性があります。


ただしだからと言って、購入する場合は全額実費になってしまうため、安易な車椅子の購入はおすすめできません。


車椅子の購入で初期にかかる費用は、新品の場合、自走式なら2万円から3万円程度、電動式なら20万円から40万円程度となり、口が裂けても安い買い物だとは言えません。

 

デメリット2:自分の物として自由に扱うことはできない

購入すれば当然それは自分の物ですから、どう扱おうと自由ですが、レンタルした場合はいずれ返却しなければならないのですから、自由には扱えません。


返却時に元のコンディションであれば構わないかもしれませんが、改造や自分の好みに合わせた装飾などは予め制限を受けることがあります。


レンタル前に署名する契約書をよく確認するようにしましょう。

 

デメリット3:中古品である

購入する場合は綺麗な新品、お手軽な中古品問わず好きなものを選択できますが、レンタルの場合はサービスの性質上ほぼ中古品に限られます。


人によっては、過去に他人が使った物であることに嫌悪感を抱いたり、傷みや劣化(もちろんあまりに酷い場合は変更が可能)が気になったりすることもあるかもしれません。

 

レンタルする前には、取り扱いの規約に同意の上サインする必要があり、破損や紛失してしまった場合、それに従って修繕費や代金を支払わなければなりません。


他の安い代替品で済む物でも、規約によって指定されている部品を使用しなければならない場合、想像以上の高額となってしまうかもしれません。

 

このように、車椅子レンタルには複数のメリット・デメリットが存在します。

レンタルのほうが優れている面もあり、購入のほうが優れている面もあるのです。

 

車椅子レンタル料金の相場って?保険は使えるの?

では、だいたいいくらくらいで車椅子レンタルは利用できるのでしょうか。

また、保険は適用可能なのかについてもこちらで記載します。

 

料金に関しては車椅子の種類によって違いがありますが、介護保険サービスの対象に車椅子レンタルは種類を問わず含まれるため、その分お得にサービスを利用することができます。

 

その結果、自走式の車椅子をレンタルする場合、自己負担金額は1ヶ月あたり400円から700円程度となります。


自走式の中でも、座った姿勢を維持したまま座面ごと角度を変えることのできるチルトタイプや、背もたれの角度を変えて座面にかかる体圧を分散させるリクライニングタイプはやや料金が高くなり、1,000円から2,500円が相場です。

 

他のタイプも見てみましょう。

スタンダードな介助式車椅子は400円から800円程度、チルト・リクライニングタイプでも800円から1,200円程度で利用が可能です。

 

電動車椅子は1,500円から3,000円程度が相場となっています。

クッションやその他付属品に関しても数百円という安さでレンタルすることが可能です。

車椅子にあまり予算が割けない方でも、レンタルであれば気軽に手に入れることができるのです。

車椅子のレンタル期間ってどのくらい?

サービスを利用する業者やレンタルのコースによって様々ですので一概に言えませんが、期間で言えば短日から数ヶ月まで、幅広い期間で車椅子レンタルは利用することが可能です。

 

業者の一例を挙げますと、有限会社移動サポートの場合は

 

プラン1:1日

プラン2:2日から7日

プラン3:8日

プラン4:9日

プラン5:10日から14日

プラン6:15日から30日

 

という6種類のプランがあり、自分が借りたい期間に応じて最適なものを選ぶことができます。


1ヶ月を超えて利用する場合は毎月10%(上限50%)ずつ割引されていく制度もあり、長期利用者にとって優しい仕組みになっています。


当初の予定から短縮・延長といった変更ももちろん可能です。

非常に長い期間レンタルするのでない限り、総費用的には車椅子レンタルのほうが購入する場合より低くなります。

車椅子レンタルの総まとめ

以上車椅子レンタルについて、レンタル方法やメリット・デメリットを徹底調査いたしました。


要介護度が上がるにつれて、移動手段として屋内外共に車椅子はどうしても必要になってくるものです。


購入する時とレンタルする時の違いをまとめましたが、やはり自分の物として自由に扱いたいという方は、高額になりますが全額実費で購入するしかないでしょう。


しかし、一生車椅子生活を続けていく方以外であれば、金銭面をはじめ圧倒的にレンタルのほうが優れていると考えられます。


まずはレンタルで済ませ、どうしても購入の必要を感じれば、そこで初めて購入するというのでもいいでしょう。


介護保険の適用を受けている方はケアマネージャーに相談するのがベストですし、そうでない方も、実際に介護してくれる方の意見を聞くことは大切です。


誰しも関わるであろうサービスなので、正しい知識を得て上手に利用し、生活に役立てたいものですね。