コラム

デイサービスとは?対象者やサービス内容、料金について総まとめ

家族の介護をする必要があるけれど、つきっきりでできる状況ではない方。寝たきりになり自宅にずっと引きこもっているけれど、たまには外に出ていろんな人と関わりたい方。こんな思いを抱える方々にぴったりなのが、プロの介護スタッフがしっかりと関わってくれるデイサービスです。利用方法や細かい料金、どんな内容なのかなど、気になるところを広くご紹介します。

デイサービスとは?

デイサービスとは、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるように行うものです。孤独感の解消や、心身機能の低下予防、利用者の家族の負担軽減、などを目的として行っています。


具体的なサービスとして主に3種類ありますが、それぞれの施設で力を入れている分野や、サービスにおける考え方は違うので、必ず見学をしたり内容をしっかり把握したりして、利用者にあったものを選ぶようにしましょう。



食事や入浴

食事面では、力を入れる場所が施設によって様々です。利用者の好みに合わせたり、旬のものを使ったり、グルメの方向に力を入れている施設もあれば、病院食のようにバランスのとれたシンプルな食事の施設もあります。いずれにしろ、利用者の方同士で食卓を囲み、美味しく頂くことができます。

入浴も、施設によって違いますが、大浴場のような施設での入浴もあれば、個別でゆっくり入浴できる施設もあります。自宅では家族に気を使うのでゆっくり入浴できないけど、介助してもらいながらリラックスして入浴を楽しむことができます。



健康状態の確認

看護師が、一人ひとりの血圧や脈拍、体温を把握した上での体調管理を行います。流行性疾患の予防やいつもと何かが違う、というちょっとした変化にもすぐに気づいてくれるので、常に健康状態を把握することができます。



機能訓練

専門知識のある、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の方の訓練を受けることができます。専門的に必要な場所にフォーカスした訓練を行うので、効果を実感しやすく、続けやすくなります。



レクリエーション

将棋や囲碁といった頭を使うものや、絵を描いたり俳句や短歌を作るなどの想像力を膨らませるものだったり、様々なものがあります。また、小学校でやったような椅子取りゲームやボール遊びを行う施設もあります。散歩や遠足に行く、近隣の方と交流を持つ、など様々な取り組みを行っており、施設ごとの特色として現れています。

デイサービスの対象者は?

デイサービスの対象者は、要介護1〜5の認定を受けている人のみです。要支援1、2の方は、利用することができません。

 


要介護1

・身だしなみを整えたり掃除や調理をしたりなどの身の回りの世話に、見守りや手助けの介助を必要とする。

・立ち上が流、片足で立つなどの複雑な動作をする場合何らかの支えを必要とする。

・歩行時、移動時に何らかの支えを必要とする。

・食事、排泄はほぼ自分でできる。

・混乱、理解低下が時々みられる。



要介護2

・身だしなみを整えたり掃除や調理をしたりなどの身の回りの世話に、見守りや手助けの介助を必要とする。

・立ち上がる、片足で立つなどの複雑な動作をする場合何らかの支えを必要とする。

・歩行時、移動時に何らかの支えを必要とする。

・食事、排泄に見守りや手助けを必要とすることがある。

・混乱や理解低下がみられることがある。

 


要介護3

・身だしなみを整えたり掃除や調理をしたりなどの身の回りの世話が自分一人でほとんどできない。

・立ち上がる、片足で立つなどの複雑な動作が自分一人でほとんどできない。

・排泄が自分一人でできない。

・全般的な理解力低下、不安行動がみられる。



要介護4

・身だしなみを整えるなどの身の周りのことが自分一人でほとんど出来ない。

・立ち上がる、片足で立つなどの複雑な動作が自分一人でほとんどできない。

・歩行、移動が自分一人でほとんどできない。

・排泄が自分一人でできない。

・全般的な理解低下、多くの不安行動がみられる。

 


要介護5

・身だしなみを整えるなどの身の周りのことが自分一人でできない。

・立ち上がるなどの複雑な動作が自分一人でできない。

・歩行、移動が自分一人でできない。

・排泄、食事ができない。

・全般的な理解低下、多くの不安行動がみられる。 

デイサービスの利用条件は?

先ほどもお伝えしましたが、デイサービスを受ける条件は、要介護認定を受けていることです。要介護認定とは、その人に介護が必要なのかどうか、また必要なのであれば、どの程度の介護が必要なのかを認定するものが要介護認定です。介護認定は介護サービス必要度に大きく関わってくるので、客観的で公平な判定を行う必要があります。



【認定の流れ】一次判定

要介護認定の申請は、市町村役場の窓口や地域包括支援センターで行います。

その後職員が自宅を訪問し、申請者本人や家族と面談して聞き取り調査を行います。もし、主治医やかかりつけ医がいるのであれば意見書を提出してもらいましょう。これらの情報をもとにコンピュータが7つにレベルに分類します。ここまでが一次判定です。



【認定の流れ】二次判定

一次判定の結果をもとに、介護認定審査会が審査を行います。この結果によって要介護認定の承認、要介護度が決まります。要介護認定が下りると、デイサービスを利用することができます。

デイサービスの利用方法は?

デイサービスを利用するには、大きく3つの段階を経る必要があります。

 


ケアプランを作成する

デイサービスを受ける条件を満たしたら、利用者の状況や環境に合わせたケアプランの作成を行います。

ケアプランとは、デイサービスを利用する際に使う介護サービス計画で、サービス内容やプランの日時などの計画を立てたものです。

ケアプランは自分で作ることもできますが、専門的な知識や経験に基づいたプランを作成した方が効果的にサービスを受けることができるので、専門家に依頼した方が妥当と言えるでしょう。

 

ケアマネージャーが勝手に作成するものではありません。利用者やその家族と話をし、どんな悩みがあるか、どんな生活を送っていきたいかを聞き取った上で、今後の方向性を具体的にまとめていくものです。

 


事業所を選ぶ

しっかりとケアプランが作成できたら、サービスを受けることができる事業所を選びます。必要なサービスに力を入れている事業所を選びましょう。契約の流れなど、不安に思う部分も多々あるかとは思いますが、ケアマネージャーに相談しながら段取り良く進めていきましょう。

 


契約してデイサービスの利用を開始する

受けるサービスや日程など、もろもろの最終的な調整が終わったら、デイサービスの利用開始です。ケアプランをもとに、定期的に見直しを行いながらデイサービスを利用しましょう。

 

デイサービスは、受けたいと思ってすぐに受けられるものではありません。まだ要支援、要介護の認定を受けていないのであれば、認定を受けるところからスタートとなります。方、要介護認定を受けていても、希望の事業所に空きがない、近くに事業所がないなど様々な要因が重なり利用できない恐れもあります。

下調べをしっかり行い、計画を立ててサービスを利用するようにしましょう。

デイサービスの料金・費用は?

デイサービスの利用は介護保険が適用されます。介護保険対象者であれば、自己負担1割でデイサービスを受けることができます。ただし、一定以上の所得があれば自己負担は2割となります。


要介護度や、利用時間、また利用施設によって料金は変わってきます。

インターネットやパンフレットで、どこの事業所も明確に金額を提示しているので、利用を検討している近くの事業所は積極的に調べてみましょう。

デイサービスのメリットとデメリット

メリット、デメリットを知った上でサービスを利用することで、さらに満足度は高いものとなります。

デイサービスを利用する時にはどんなものが挙げられるのでしょうか。

 


メリット1 心身の健康維持につながる

デイサービスに通うことで、専門性を身につけた理学療法士や作業療法士などから質の高いサービスを受けることができます。また、自宅や今までのコミュニティ以外の人とつながることで、友人や話し相手ができ、人とつながる楽しさを味わうことができ生きがいにもつながってきます。

自宅にこもらないことで、心身の健康維持に大いに役立ちます。



メリット2 家族の負担が減る

介護に携わるということは、想像以上に周りのご家族にとっては負担がかかるものです。家族間の関係性は、できる限り良好でいたいものですよね。

デイサービスを利用することで、その間はご家族の方は介護から離れることができます。その時間を使い、リラックスしたり友人との時間にあてたりと、お互いの時間を有意義に過ごすことができます。



メリット3 清潔に過ごすことができる

デイサービスの大きな魅力は、入浴できることでもあります。自宅で、要介護認定を受けた人が入浴するということはものすごく負担です。また、そのような状態の人を専門知識や器具を持たないご家族が入浴させるのも、大きな負担となります。誤って転倒したり、負担になるからと入浴を控えたりしてしまうと、体を清潔に保つことは難しくなってきます。

安全な環境で、経験豊富なスタッフに入浴させてもらうことで清潔さは保て、リラックスし体をいたわることができます。



デメリット1 人との関わりがストレスになる

デイサービスはいろんな方が利用しています。中にはどうしても合わないと感じる人もいるでしょう。それが小さなストレスになり、積み重なっていくことでデイサービスの利用を控えたい、となってしまうこともあります。

人間関係のストレスは、ある程度どうしようもない部分もありますが無理に続けることは避けましょう。



デメリット2 サービスが合わなくても言い出しにくい

たくさんの人が関わり、やっと見つけることができた施設。周りの家族は大喜びだけど、利用者ご自身にはしっくりこない、合っていない…だけど違う場所にしたいなんて言い難い。こんな状況に置かれてしまう場合もあります。

せっかくのサービスも利用者ご本人に負担になってしまうのであれば、意味がありません。利用者本人に会ったものを見つけることが大切です。

デイサービスを利用してみよう!

要介護認定を受けるほど、自分自身で思うように動けなくなるということは、とても大変なことです。日常の生活を、今までのように続けるわけにはいかなくなるでしょう。そしてこの苦労や心情は、当事者にしかわからないものです。また、そんな要介護認定を受けた高齢者を支えるご家族の負担も、想像位以上に大きなものです。

デイサービスを受けることは、こういった状況にある人の日々の生活をちょっと豊かに、楽にしてくれます。様々なレクリエーションはとても楽しく、おしゃべりをしたりゲームをしたりすることは心身の健康維持に繋がります。自宅を出ていろんな人と関わることで気分転換やリフレッシュになり、それは利用者本人だけでなく、ご家族にも当てはまります。

求めているサービスや施設にぴったりのものを探し、積極的に生活に取り入れるようにしていきましょう。